ウルトラファインバブル継手

【製品の特長】 ●毛穴よりも小さなサイズの泡(ウルトラファインバブル)を発生させ、家庭内のお湯がつながっている場所にウルトラファインバブル水※1を供給。 |
※「FINE BUBBLE」・「ファインバブル」・「ウルトラファインバブル」は一般社団法人ファインバブル産業会の登録商標です
※1 ウルトラファインバブルを含んだ水を指します
15A | 20A | |
本体寸法(約) | 長さ 72mm×直径 24.5mm | 長さ 72mm×直径 30mm |
重量(約) | 182g | 240g |
本体材質 | SUS304L | SUS304L |
付属 | 平パッキン(EPDM) |
ウルトラファインバブル継手15A/20A ウルトラファインバブル性能評価 |
計測日:2024年12月25日~26日 |
計測器:Nanosight NS500V-HS |
水圧:200kPa |
流量:10L/min |
計測会社:一般社団法人ファインバブル産業会指定ラボ |
ウルトラファインバブル継手15A | ウルトラファインバブル継手20A | |
①UFB数 | 23,300,000個(ブランク水補正後のUFB個数) | 25,800,000個(ブランク水補正後のUFB個数) |
②測定日 | 2024年12月25~26日 | 2024年12月25日~26日 |
③測定機器 | UFB継手15A | UFB継手20A |
④平均径 | 139.6nm | 187.5nm |
⑤水圧 | 0.2MPa | 0.2MPa |
⑥室温 | 24.9℃ | 24.9℃ |
⑦湿度 | 34% | 31% |
⑧水温 | 40℃ | 40℃ |
⑨採水日 | 12月25日 | 12月26日 |
⑩測定水 | 超純水 | 超純水 |
⑪採水箇所 | ノズル直後 | ノズル直後 |
⑫ポンプ型式 | APH-31-CA(朝日興業㈱製) | APH-31-CA(朝日興業㈱製) |
⑬測定装置 | Nanosight NS500V-HS | Nanosight NS500V-HS |
ウルトラファインバブル継手15A ウルトラファインバブル測定結果
ウルトラファインバブル継手20A ウルトラファインバブル測定結果
排水洗浄
【 実施内容 】
ウルトラファインバブル(UFB)継手(15 A・20 A)を具備した系を試験水、具備しなかった系を対照水として、排水管(図1)の疑似汚れの除去(排水管洗浄)挙動を比較検討した。
【 試験内容 】
UFB水の作製 | 原水は水道水とし、作製条件:12 L min-1、40℃、0.2 MPaでUFB水を作製、15A・20A共に15 m配管後に採水した。 |
疑似汚れ | 疑似汚れとして、カーボンブラックを用いた。台所等で調理後に排水されるゴミとして焦げなどがあるが、それは食材が炭化した成分であり、組成的にはカーボンブラックに近く、疑似汚れに選定した。具体的には、ブラックカーボン1.5 gを水道水(300 mL)に分散し、ホースを用いて図1の下部に静かに導水(100 mL)した(図2)。 |
洗浄実験 | 図2の上部から対照水である水道水、およびUFB水(15A・20A)を5 L min-1の流量で通水し、カーボンブラックの広がり・除去挙動を録画し、二値化による画像処理(図3)から除去挙動を比較検討した。 |
※ 配管の「くすみ」を解析で「黒」と識別しているため、洗浄率が50~60 %で頭打ちになっている(50 %を超えると、カーボンブラックはほぼ除去されている)。
【結果】
図3のように黒い(カーボンブラック)領域(左)が、白く二値化(右)されている。通水直後、通水によりカーボンブラックが広がることからこれらの領域は最大値を示すが、その後は流れて(除去されて)減少に転じる。その最大値を0 %(除去対象が最大に広がった値を0 %)とし、領域の減少率を洗浄率として評価した。図4に示す。図のように対照区である水道水は緩やかな除去である一方、UFB水の洗浄は迅速に進むことが分かる。例えば、洗浄率50 %への到達時間は水道水では50 秒を要するが、UFB水では15A:20秒、20A:23秒と半分以下の時間で到達した。この時間の短縮は時短や節水に繋がり、1分間あたり、15A:2.5 L、20A:2.3 Lの節水効果を見込む。 「水道水」・「UFB水」による洗浄比較を実施した結果、「UFB水」の方が早く疑似汚れを除去する結果となり、「水道水」よりも「UFB水」の方が高い洗浄力があることがわかった。
試験結果より、洗浄率50%への到達時間は水道水50秒、UFB水は15A:20秒、20A:23秒の時間で到達。UFB水は水道水と比較し、15A:約30秒、20A:約27秒洗浄時間が短縮されたこともわかった。洗浄時間が15A:20秒、20A:23秒短縮されたということは、洗浄水、15A:2.5L、20A2.3L(5L/minから算出)が節水されたこととなり、UFB水の方が洗浄性に優れるため時短や節水に繋がり、1分間あたり、15A:2.5L、20A:2.3Lの節水されたこととなり、15A:約0.57円、20A:約0.52円の節約となった。
※金額算出:東京都4人世帯平均使用水量23.1m3から算出した金額である。
肌洗浄
【 実施内容 】
ウルトラファインバブル(UFB)継手(15 A・20 A)を具備した系を試験水、具備しなかった系を対照水としてシャワーヘッドにそれぞれ導水し、人工皮膚シートに塗布した人工皮脂の除去挙動を比較検討した。
【 試験内容 】
UFB水の作製および シャワーヘッドへの通水 |
原水は水道水とし、作製条件:12 L min-1、40℃、0.2 MPaでUFB水を作製、15A・20A共に15 m配管後にシャワーヘッドへそのまま導水して洗浄実験をおこなった。 |
洗浄サンプル作製 | 皮脂を加温し溶解させ、皮膚シート一面に塗布後、乾燥させることで洗浄サンプルを作製した。 |
洗浄実験 | 作製した洗浄サンプルをシャワーヘッドから20 cm離し、また洗浄面に対しシャワー水が20秒間、垂直に当たるように傾斜台を用いて固定した(図5)。 他方、評価としては前項と同様に画像処理(二値化)とし、洗浄後の皮膚シートと皮脂塗布前の皮膚シートの画像比較から、(塗布前の)膚シートへの回復挙動を数値化した。 |
【結果】
表1にそれぞれの状態での洗浄サンプルを示す。表のように皮脂が残留した箇所は黒く処理され、除去された箇所が白く処理されている。二値化処理から得られた洗浄率を図6に示す。水道水に比べ、UFB水で洗浄効果が向上した(約1.4倍)。
「水道水」・「UFB水」による洗浄比較を実施した結果、「UFB水」の方が早く人工皮脂を除去する結果となり、「水道水」よりも「UFB水」の方が高い洗浄力があることがわかった。
鱗状痕の形成抑制
【 実施内容 】
ウルトラファインバブル(UFB)継手(15 A・20 A)を具備した系を試験水、具備しなかった系を対照水として、硬度100 ppmになるようにイオン類を添加し、鏡にかけ流して鱗状痕の形成挙動を比較検討した。
【 試験内容 】
UFB水の作製 | 原水は水道水とし、作製条件:12 L min-1、40℃、0.2 MPaでUFB水を作製、15A・20A共に15 m配管後に採水した。 |
硬度100 ppmの調整 | 上記で作製したUFB水に塩化カルシウム二水和物、および塩化マグネシウム六水和物を加えて硬度100 ppmに調整した(対照水として、水道水にも同量添加)。 |
鱗状痕の形成 | 上記までで作製した硬度100 ppmの水道水、およびUFB水を鏡に1 L min-1の流量で上部より20秒間かけ流した後(工程①)、乾燥機にて乾燥した。なお、乾燥条件としては、90秒後に鏡の上下を入れ替え、その後150秒間の乾燥(計240秒・4分間)とした(工程②:図10)。この2つの工程を100回繰り返し、鱗状痕の形成とした。 |
鱗状痕の評価 | 鱗状痕である塩化カルシウム・塩化マグネシウムはイオンであるため、表面塩分計(図11)を用いて電気伝導率から評価した。 |
【結果】
表2に形成された鱗状痕の様子を示す。表のように形成された鱗状痕の様子は水道水とUFB水で異なり、UFBにおいてその形成痕は少ない。定量的評価のため、鱗状痕に起因する電気伝導率を測定した。なお、鏡の大きさ(358 × 305 × 10 mm)から9区画を設け測定した。各数値を表3に、さらに平均値をグラフ化したものを図12に示す。水道水に比べ、UFB水では30 %程度の付着抑制、低減効果が見られた。
表3 残留イオン量 mg m-2(塩分換算値)なお、数字の位置は鏡の計測位置と同じ
「水道水」・「UFB水」による鏡の鱗状痕形成比較を実施した結果、「UFB水」の方が鏡に付着する鱗状痕形成が「水道水」に比べ30%程度付着抑制、低減効果があることがわかった。